モーナ・ナラマク・シメオナの言葉

現代版のホ・オポノポノを編み出した、モーナの言葉とエピソード。

モーナのセラピー

あるとき、二人の女性がモーナを訪ねてきました。娘さんのほうに悩みがあって、お母さんが付き添ってモーナのセラピーを受けにきたのです。
二人が席につき、モーナが私を呼んだので同席しました。モーナは『どうしましたか』と問いかけ、娘さんが話しはじめたら、相談者に断りもせずに電話をとったりコーヒーをいれたり、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしはじめました。落ち着いて話を聞いていないのです。

(中略)

モーナのこのようなやり方は私にとって驚きでした。そんなことをしていたら、相談者は怒って帰ってしまいます。

(中略)

しかし、二人は約25分後、次のように言って帰っていったのです。
「ありがとう。とても気持ちが楽になりました」
あとでわかったのですが、モーナは親子が訪ねてくる前に、クリーニングしていたのです。私がそれまで知っていた心理学のやり方とは、180度違う方法論でした。

(中略)

(※編注:娘さんが抱えていた問題を解決してもらったお母さんは、後日、自分自身もセラピーを受けたいとモーナのもとを訪れ、悩み事を見事に解決してもらいました。)

でもモーナは、こういうことを決して自慢したりしませんでした。彼女は自分のしていることを楽しんでいて、きわめて当たり前のことのように、そういうことをしてしまうのでした。

『みんなが幸せになるホ・オポノポノ』(徳間書店)pp.26–29〈ヒューレン博士の言葉〉