モーナ・ナラマク・シメオナの言葉

現代版のホ・オポノポノを編み出した、モーナの言葉とエピソード。

つまはじきにされていたモーナ

そんなある日、オアフで開かれた大きな授賞式に、モーナがノミネートされたので二人で行きました。ハワイの文化人を讃える何かの式でした。わたしは部屋の一番端っこの席に座ろうとしましたが、モーナは『わたしの席を見つけなきゃ』と言って、しばらく瞑想していました。そして椅子を見つけ座りました。それは部屋のちょうど真ん中の席でした。わたしは仕方なく、彼女の隣に腰をおろし、周りの様子を見ていると、みなざわざわとモーナを見つけては、違う場所に移動しました。わたしは、よっぽどモーナは尊敬されていて、そばに座ることさえ、恐れられているのだと最初は思いました。しかし、それはわたしの勘違いでした。古代ハワイの伝統を重んじる人々から当時のモーナは爪弾きにされていたのです。わたしに聞こえてくるのは、なかなか冷たい批判や噂の声でした。動じないようにしようと、わたしもクリーニングで自分を整えていましたが、隣のモーナは、身動き一つしません。瞑想しているのだろうと、顔を覗き込んでみました。彼女は気持ちよさそうに居眠りをしていました。彼女はそんな女性でした。そんなモーナをわたしはこころから愛し、尊敬していました。

『ホ・オポノポノ ジャーニー』(講談社)pp.206–207〈ヒューレン博士から平良アイリーンさんに宛てたメール〉

 

 

ハワイの人たちが大勢いるところにモーナと行ったことがありますが、彼女が部屋に入っていったらみんな離れていきました。尊敬されているからかなと思ったらそうではなく、モーナが伝統的なホ・オポノポノを教えていないので敬遠されていたのです。

『みんなが幸せになるホ・オポノポノ』(徳間書店)p.23〈ヒューレン博士の言葉〉