モーナ・ナラマク・シメオナの言葉

現代版のホ・オポノポノを編み出した、モーナの言葉とエピソード。

幼い日のモーナ

ハワイで生まれたモーナは、ほんの小さな頃から星を読むことができました。誰に教えてもらったわけでもないけれど、星の位置からメッセージを読む練習をしているうちに、白い魔術と黒い魔術を読み分けることもできるようになったそうです。ハワイでは霊的な技術を使って、人や土地を癒す、カフナと呼ばれる人がたくさんいて、ハワイ王朝では、それを正式に認めていたの。でも、その中には、よくないバイブレーションを使って、人や土地を操る人間、そして、そういう土地があった。その働きをモーナは感じることができたのです。
でも、幼いモーナは、その底なしの暗さが怖くて、無意識に頭の中で何かを感じるときにシャッターをおろすようになったそうです。そうしているうちに、ある日、からだの中から、そして外に見えている土地からも、絶え間ない振動を感じるようになりました。それはどうシャッターをおろしてみても、やむことはなく、リズムを持ったものでした。仕方なく、そのリズムを観察してみることにした幼いモーナは、それがメッセージであることに気がついたのです。
『なんでそんなことをするの? わたしはあなたをすべてが見えるように創造したんだよ。同時に、あなたにそれを受け入れられる叡智も託したんだよ』
それはディヴィニティーからのメッセージでした。それを聞いて以来、モーナはシャッターをおろすことをやめたそうです。どんなに黒いものを見ても、それを浄化する方法がわかったモーナは、そのときまだ三歳という幼さであったにもかかわらず、その能力を自分自身に、そして自然や土地、人にも適応させ、癒す、すなわちカフナの仕事をスタートさせたのです。

『ホ・オポノポノ ジャーニー』(講談社)pp.28–30〈パトリシア・レオラニヒルさんの言葉〉

 

モーナの両親はどちらもカフナでした。まだ三歳と幼かったモーナはカフナの儀式をしていた母親のもとに行き、こう言ったそうです。
『この儀式では、誰もほんとうには許されていない。自分が実行しないと、誰も許されない』
『だまっていなさい』といつも一蹴されていたそうです。
『ホ・オポノポノ ジャーニー』(講談社)pp.148–149〈レスター・ナカサトさんの言葉〉