モーナ・ナラマク・シメオナの言葉

現代版のホ・オポノポノを編み出した、モーナの言葉とエピソード。

メネフネ

(前略)
その男性は、オアフのカネオヘという町に住んでいたんだけれど、家でのトラブルが絶えないことをモーナに相談に来ていた。夜中ひっきりなしに家の中でする物音、開けてもいないのに、開いている引き出しに、これはポルターガイストだと怯えていたの。それで、モーナはその人の家に行き、その家に青いフンドシのようなものをしたメネフネ(ハワイの伝説に出てくる小人族)の霊が歩き回っているのを見たそうです。なぜこの家を通っているのですか? と聞いたモーナにそのメネフネは教えてくれたそうです。この家の裏に山があるが、そこと上の世界の通り道に家を建てたから、迷ったりぶつかったりして、怒っていると。モーナはそれをごく簡単にその家の住人に伝え、『一週間お供え物をしてください』と言って帰りました。みなびっくりしました。もっとホ・オポノポノ的な対処の仕方があるのだと期待していたから。でも、実際に彼が一週間お供え物を置き続けたら、騒ぎはすっと静まったそうです。それからも、彼はお花や綺麗なお水を置いているそうです。モーナに後から聞いてみたの。お供え物が必要なのですか? と。そうしたら、こう答えました。

『あのメネフネに言いました。もし彼らが一週間お供え物をしたら、あなたの存在を認め、尊重している証拠です。だから、あまり荒れた真似はしないでくださいと。そして、もともとの道も見つけたから、と伝えました。お供え物はしなくてもいいけれど、そこにいる存在に気づかないのであれば、わたしたちは代わりに謙虚さを学ばないとね』

『ホ・オポノポノ ジャーニー』(講談社)pp.244–245〈ワイレア・クレイヴェンさんの言葉〉