モーナ・ナラマク・シメオナの言葉

現代版のホ・オポノポノを編み出した、モーナの言葉とエピソード。

床に落としたフォークに

「まだモーナの元で学ぶようになって間もない頃、食事中に彼女がフォークを床に落としたことがあった。僕はあわてて新しいものに取り替えてもらおうとウェイターを呼ぼうとしたら、彼女は静かに落としたフォークを拾って、それにキスをしたんだ。僕があっけにとられてそれを見ていると、彼女はただ黙ってまた食べはじめた。そして聞こえないほどの小さな声でフォークを見ながらこう言った。『このわたしの人生の中でもう一度現れてくれて、クリーニングのチャンスを与えてくれた、最高にプレシャスな存在なのよ』と。彼女は変わっていたけれど、あらゆるものに愛されているように当時の僕には見えたよ」

『アロハ!ヒューレン博士とホ・オポノポノの言葉』(サンマーク出版)pp.134–135〈ヒューレン博士の言葉〉